遮光カーテンの1級・2級で迷ったら、まず「外の明るさをどこまで抑えたいか」を考えましょう。生地を通る光をできるだけ減らしたいなら1級、暗くしすぎず少し明るさを残したいなら2級が候補になります。
ただし、等級だけで部屋の暗さは決まりません。3級を選ぶ余地もありますし、「完全遮光」と書かれた商品でも、縫い目や窓まわりから入る光は別に確認が必要です。この記事では、遮光表示の読み方と、買い替える前に見ておきたい場所を整理します。
遮光カーテンは1級・2級のどちらを選ぶ?
昼間に休むために光を強く抑えたい、街灯の明かりが気になる。そんな場合は、まず1級から検討してみてください。朝の明るさを少し感じたい場合や、強い日差しを和らげながら色・柄も選びたい場合は、2級や3級も候補にできます。
「寝室だから必ず1級」「3級は寝室に使えない」と、部屋の名前だけで決める必要はありません。同じ寝室でも、真っ暗に近づけたい人と、朝の明るさを残したい人では選び方が変わります。
今のカーテンから買い替えるなら、閉めた状態で光が入る場所を先に見ましょう。生地全体が明るく見えるのか、カーテンの上や左右の隙間から光が漏れているのかで、見直すところが違います。
遮光1級・2級・3級の違いと「完全遮光」の意味
等級は、一定の試験条件で生地が光を遮る割合を表す
日本インテリア協会(NIF)の遮光等級は、次の3段階です。1級が最も光を通しにくく、2級、3級の順に生地を通る光が増えます。
表は左右にスクロールできます。
| 等級 | 遮光率 | 暗さの目安の読み方 |
|---|---|---|
| 1級 | 99.99%以上 | 顔の表情を識別できない暗さの目安 |
| 2級 | 99.80%以上 99.99%未満 | 顔や表情を見分けられる暗さの目安 |
| 3級 | 99.40%以上 99.80%未満 | 表情は見分けられても、事務作業には暗い目安 |
この表は、取り付けた部屋の明るさを保証するものではありません。NIFの基準では、JIS L 1055 A法により、光源の照度を100,000ルクス±5%として測ります。生地を通る光を試験装置で調べた値で、窓全体や室内を測った値ではありません。
商品を比べるときは、等級だけでなく、どの基準・試験方法による表示かも見てください。NIFの基準表には、遮光率の小数点第3位を四捨五入する注記があります。試験条件や数値の丸め方が違う表示を、小数点以下の数字だけで比べないようにしましょう。
同じ1級でも、A++からCまでの違いがある
1級の中にも、わずかな光の感じ方に差があります。NIFは暗室の電照パネルに生地をかざして見え方を判定する方法で、A++・A+・A・B・Cの5段階に分けています。遮光率を測る試験とは別の、目視による分類です。
- A++:生地の向こうの光をほぼ感じない区分。
- A+:ごく弱い光を感じる区分。
- A:光は感じるものの、織り目や生地の色までは見分けられない区分。
- B:光とともに、織り目や色も見分けられる区分。
- C:生地全体が薄明るく見える区分。表情を識別できない暗さの目安で、1級に含まれます。
かすかな明かりも気になるなら、この分類が表示されているかを確認すると比較の手がかりになります。表示がない商品を、1級という理由だけでA++と判断することはできません。生地サンプルや店頭の展示も見ながら選びましょう。
完全遮光は、NIFの独立した第4等級ではない
「完全遮光」は、NIFの1〜3級に続く共通の第4等級ではありません。販売者が、より高い遮光性能を説明するために用いている表示です。
たとえばKEYUCAの完全遮光の案内では、遮光率を99.999〜100%と示しています。一方、商品によっては100%と表示されているものもあります。「完全」という言葉だけで同じ性能だと決めず、その商品の数値、試験条件、生地の構造、縫製後の光漏れに関する説明を確認してください。
生地の遮光率が100%と表示されていても、取り付けた窓全体から光が入らなくなるとは限りません。縫い目の針穴、中央の合わせ目、カーテンと壁・床の隙間は、生地を通る光とは分けて考えます。
欲しい暗さに合わせて、遮光等級を選ぶ
等級を選ぶ前に、「いつ」「どんな明かりを」「どこまで抑えたいか」を言葉にしてみましょう。昼の休息と夜の街灯対策では、窓の外の明るさも、気になる時間帯も違います。
生地を通る光をできるだけ抑えたいなら、1級から検討する
昼間に休みたい、映像を見るときに外光を減らしたいなど、強く光を遮りたい場合は1級が出発点です。薄明かりにも敏感なら、A++〜Cの表示や完全遮光の表示根拠まで確認します。
そのうえで、窓の上部・左右・裾まで対策が必要かを確かめましょう。室内をできるだけ暗くしたい場合は、生地の選択と取り付け方を合わせて販売店へ相談する方が、等級だけを上げて買い替えるより判断しやすくなります。
少し明るさを残したいなら、2級・3級も比べる
光を遮りながら外の明るさを少し感じたいなら、2級や3級も候補です。強い遮光を最優先にしない場合は、好みの色・柄や生地の風合いと合わせて選べます。
ただし、2級や3級なら希望どおりの朝の明るさになる、とまではいえません。窓の向き、街灯、隣の建物、使う時間帯で見え方が変わります。サンプルで色や光の透け方を確かめ、迷ったら利用状況を販売店に伝えてください。
同じ柄でも色によって等級が違う商品があります。商品名にある「遮光」だけで選ばず、購入する色の仕様欄を読みましょう。小さなサンプルは生地の比較に役立ちますが、窓全体に掛けたときの暗さをそのまま再現するものではありません。
遮光性能が高くても、窓まわりから光が入る理由
生地全体が明るいのか、縁や点だけが光るのかを見る
昼間など気になる光が入る時間帯に、照明を消してカーテンを閉め、室内から見てみましょう。生地の広い範囲が明るく見える場合は、生地を通る光が気になっている可能性があります。縁に光の帯が見える場合は、隙間から回り込む光を確認します。
縫い目に沿って小さな光の点が並ぶ場合は、針穴などの縫製部分も確かめてください。生地が十分に光を遮っていても、周辺や縫い目からの光が気になることがあります。1級や完全遮光への交換だけで解決するとは限りません。
上・左右・中央・裾を順に確認する
隙間からの光が気になるときは、次の場所を見ます。カーテンを取り外したりレールを動かしたりする前に、現在の掛かり方を室内から確認してください。
- 上部:レールとカーテン上端の間や、レールの上から光が入っていないか。
- 左右:カーテンの端と壁の間が開き、窓の側面から光が回り込んでいないか。
- 中央:両開きのカーテンを閉めたとき、合わせ目が開いていないか。
- 裾:カーテンの下端と床・窓台の間から光が入っていないか。
上からの光には対応するレールのカバートップ、横からの光にはカーテンの端を壁側へ回すリターン仕様が選択肢になります。中央は重なり方、裾は丈の見直しが必要かを相談します。
これらは、どの窓にもそのまま追加できるものではありません。レールの型番、対応部品、壁との距離、開閉時の干渉を販売店や施工店に確認しましょう。賃貸でレール交換や穴開けが必要な場合は、管理者の条件も確認してください。裾の長さは、光漏れに加えて開閉や掃除のしやすさも考えて決めます。
トーソーのカバートップⅡも、上部からの光漏れを抑える部品として案内されており、完全遮光の効果はないと明記されています。部品を足すだけで暗室になると考えず、窓全体の状態を見ながら検討してください。
遮光カーテンを購入する前に、表示・サイズ・注文条件を照合する
候補が決まったら、性能表示だけで注文せず、取り付ける窓と購入条件を照らし合わせましょう。次の3つをメモしておくと、ショップへの問い合わせにも使えます。
- 性能:希望する暗さ、購入する色の遮光等級、完全遮光などの表示根拠、裏地・コーティング、洗濯や手入れの方法。
- 取り付け:レールの種類と幅、必要な丈、左右・中央の収まり、片開きか両開きか、1枚入りか2枚組か。
- 注文:選択したサイズ・色・枚数での合計金額、地域別送料、在庫と発送予定、到着予定、変更・返品の条件。
一覧に表示された価格は、希望サイズや必要枚数の価格とは限りません。オーダー品は寸法を入力すると価格が変わることがあります。カーテンを閉めた状態だけでなく、開けたときの収まりや、窓・扉を開閉できるかも確認しましょう。
サイズの測り方や、既製とオーダーの使い分けから確認したい場合は、カーテンは既製とオーダーのどちらを選ぶ?で詳しく整理しています。
相談するときは、「朝に横の隙間から入る光が気になる」「昼に休むので生地と上部の両方を見直したい」など、時間帯と光の場所を伝えると、必要な対策を絞りやすくなります。
条件に合う遮光カーテンを探す
等級と取り付け条件の見通しがついたら、商品一覧で色・サイズ・注文方法を比べましょう。次のリンクは性能の順位付けではなく、希望に合う商品を探す入口です。
cucanで1級・2級・3級の候補を探す
cucanは、既製とオーダーのカーテンを扱っています。1級は専用一覧、2級・3級は該当語の検索一覧から探せます。検索結果には複数の等級・色を持つ商品や、在庫のない商品が含まれる場合があるため、最後は選ぶ色・サイズの仕様を確認してください。
楽天市場で、等級や完全遮光の条件から探す
楽天市場では、選んだ等級の言葉で複数店舗の商品を探せます。検索結果には別等級や、色によって等級が異なる商品も含まれます。「完全遮光」で探す場合も、商品ごとの遮光率・表示基準・縫製仕様を確認してください。
生地を通る光が主な悩みなら性能表示を、周囲からの光が主な悩みなら取り付け方を先に見直します。欲しい暗さと光が入る場所を整理してから選ぶと、必要なカーテンや相談先がはっきりします。
掲載の写真風画像はAIで生成した架空の室内イメージ、説明図は判断を助ける概念図です。実際の遮光率・室内の明るさ・特定商品の性能や取り付け適合を示すものではありません。
参考にした基準・メーカー資料
資料・売場の確認日:2026年10月24日。価格や取扱い、購入条件は変わるため、注文時には販売店の最新案内をご確認ください。